2016.06.30
ついにキルギスからタジキスタンに向かうことに。
でも移動距離が長いから、キルギスのオシュという街で1泊。
ビシュケクからオシュまで600km。3,000m以上の山々を悪路で越えるらしい。景色はいいらしいけど、なんとか事故だけは起こりませんように…
キルギスの各地方を結ぶ西バスターミナルに到着した瞬間、瞬間に兄ちゃんとおっちゃんに囲まれる!
「どこ行くの!?オシュ!?カラコル!?こっち、こっちの車に乗りなよ!」
車を探す手間が省けていいんだけどね、うん。とりあえず圧倒されるよね。笑
結局バスターミナルにいたのは仲介者だったらしく、少し離れた場所で車を乗り換え。
運転手は大学生で経済学を勉強中の青年2人組、細いウァラビックさんと、ガタイのいいサマットさん。英語は少し通じるみたいでちょっと安心。
出発後わずか5分で止まる。どうしたかと思うともう1人乗客がいるけど待ち合わせ時間に来ないと。「遅刻、これは良くないキルギスの習慣だ!」とスマホの翻訳を使って話してくれる。
20分くらいで、ちょっと太めのおばちゃんと無事合流。おばちゃんも荷物が多くて、私たちのデイパックと1号のボストンバッグはひざの上…
おばちゃんはおしゃべり好きで、青年とずーっとしゃべってる。
キルギス語はもちろん分かんないし、車に揺られて眠くなって気付いたらすでに山の中!
私たちが起きたことに気付いた青年2人が話しかけてくれる。
「ここら辺の山は3,000m以上あるんだよ〜、写真撮る?とまるよ?日本にも高い山あるのー??」
「ここで山の湧き水飲めるよ。飲む?」
「クムズ(馬乳酒)って知ってる?ここら辺で売ってるよ!飲む!?」
「写真撮るならいつでも言ってね。車とめるからさ。」
なんなのこの2人!?めっちゃ優しいじゃないですか
道はと言うと、電灯のない車2台がぎりぎり通れるトンネル通ったり、道が経年劣化でかボッコボコ。そりゃオシュまで時間がかかるわ。
こんな悪路なのに、日本だとクラシックカーって呼ばれるくらい古い車がたくさん通ってく。エンジンの音もおかしいし、いつ故障してもおかしくないんじゃないかね…
そんな道でも再び寝る私たち。すみません…
次起きたら、お昼ご飯休憩!
店に入るとガタイのいいサマットさんが来ない。レストランが数軒並んでたし、違う店にでも入ったのかな?
山の中にある店でもちろんキルギスの人しかいない。ウァラビックさんはお客さんみんなに「日本人だぜー」って言いふらしてくれるおかげで、見つめられる私たち。
メニューがよく分からなくて、ウァラビックさんに勧められたシャシリクと知ってる食べ物マンティーに。
シャシリク:羊肉や牛肉の串刺し炭火焼
マンティー:羊肉の肉まん、皮は薄くて肉汁たっぷり
このシャシリクが美味しすぎて感動。
牛肉の甘み、肉汁、脂の甘み、塩加減、どれも最高で、2人とも1口でとりこ。
脂がのってるから、付け合せのトマトとちょいピリ辛の玉ねぎスライスがまたありがたい。
きっと周りの遊牧民から新鮮なお肉を仕入れてるから、おいしいんだろうな〜
ここでウァラビックさん達からの質問タイム。
「何歳?25と27!?え、ウソ。もっと下かと思った」「結婚してるの?恋愛結婚?」「子どもはいるの?え、なんで子どもいないの!?」と。
この国では誘拐結婚(男の人が一目惚れしたら、女の人を連れ去って結婚させちゃう)もあるらしいので、恋愛結婚か聞かれたのかな。お見合いとかも多いのかね?
子どもに関しては、いないって言うと間髪入れずに「Why!?」って。笑
まだ結婚して半年だし、旅行中だからねと言うと、一応納得してくれた。
食べ終わって車に戻ると、ガタイのいいサマットさんも戻ってきた。
なんと彼はムスリムでラマダン中だから、昼ごはんを食べなかったんだって。
朝から飲み食いしてないのにずっと運転してるよサマットさん…何かしてる方が気がまぎれるのかな。
キルギスではイスラム教徒は多いけど熱心な人はあまりいなく、ラマダン期間でも普通に昼間に飲み食いしてる人が多いんです。
車の中でみんなと豆パーティーしようかと思ってたけど、中止だわ。水飲むのはやめられないけど、間食はやめよ。
とか思ってたら、しばらくすると「このあたりはスイカ・メロンの名産地なんだよ〜。買う?」って車を止め始める。
えっ、重いし買う気ないんだけどな…って思ってると、おばちゃんがスイカを買って、しかも半分この場で食べるって。しかもサマットさん以外の4人でノルマ半玉。
いざ再出発しようとすると、車にエンジンがかからないトラブル発生。
今日中にオシュに着けるんか⁉︎という想いが頭に…( ノД`)
幸いスイカ通りに車の修理屋さんがあったからよかったけど、これが山の中で起きてたらと思うと、恐ろしい!!
修理なんてあっという間だと思ってたのに、1時間半も。
再出発するとまたぺちゃくちゃおしゃべりタイム。
お昼ごはんに店にいなかったガタイのいいサマットさんからも、年齢・結婚してるか・子供はいるか聞かれる。
子どもはいないよ〜って言うと、サマットさんも間髪入れずに「Why?」って。笑
「日本で車買うといくら?何でそんなに高いの!?」
「1ヶ月でいくら稼ぐの?」
「日本で仕事何してたの?輸出?いいな〜日本に行きたい。」
「日本の流行りの曲は?」
「大学の学費はいくら?」
「なんで新婚旅行でキルギスなの?え、世界一周!?なんで?」
「世界一周ってお金どれくらいかかるの?」
ホンダのアコードを$4,000で買ったんだって。大学の学費は1年で$300。
「キルギスでは昔は子だくさんが普通だったのよ!おばさんは子ども8人もいてるんだから!男が5人で、女が3人よ!!」
8人って、頑張っても12年くらいかかるよね??((((;゚Д゚)))))))
20時頃になってようやく今日のラマダンが終了!
モスク(イスラム教の礼拝堂)から終了の放送が流れた瞬間、ガタイのいいサマットさんは水を一気飲み。
これを1ヶ月も続けるだなんて、信じられない…
22時に無事宿に到着。
サマットさん、長時間の運転お疲れさまでした…。
別れ際に頂いた言葉は「子どもを8人、いや10人産みなさいね!」
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後部座席に3人で座ると狭い狭い。おばちゃんのパワーが強くて座席が狭くてつらかったけど、心はほっこり。
キルギスのおもてなしを受けた1日でした。
キルギスの”お・も・て・な・し”【Day156 – キルギス】

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