タジキスタン闘病記vol.3 〜お尻の穴は1つで充分だと思う〜

闘病中はずっとHow are you?と色んな人から聞かれ続けていました。
ありがたい事ですが、返答のレパートリーの少ない私は、bad、good、betterだけで答えていました。
2号です。
前回までの闘病記。
⇒闘病記vol.1
⇒闘病記vol.2
朝。
この日は待ちに待った病院の日だ。
熱も下がり、少しぐらいなら歩けるまでに回復していた。トイレの回数も減っている。
いざ、病院へ。
保険会社は現地エージェントに確認して、キャッシュレスで治療できる病院を教えてくれた。
ただ「予約は不要なので行ってください」という言葉と、「現地エージェント」という言葉がなんか引っかかった。
だってここはタジキスタン。
日本からの電話で「確認がとれた!」といったところで”本当に出来たのか”は行ってみないと分からない。ここは日本ではないのだから。 現地エージェントという横文字に騙されてはいけない。
一抹の不安を抱えながら、病院に着いた。
受付に1号が話をすると、やはりすこし話がこじれそうになった。
ただキャッシュレスでの治療は可能で、医師にもすぐ見てもらえそうとのこと。良かった。
その医師は、英語があまり話せない人だった。自分の症状をどう伝えるか…
しかし、神は意外にも隣に居た。
1号が、日ごとに食べた物、症状をメモして現地語に訳してくれていたのだ!
なんとも、“神”
それを読んだ医師は薬を処方してくれた。
驚いたのは、治療のための点滴薬、針、注射は併設の薬局で自分で買って、持ち込んで、看護師に渡さなければならなかった。病院内には薬や針のストックはほとんど置いてなかった。
しかもそれは、キャッシュレスではない。
とりあえず処方箋を見せると、点滴3つ注射3つのセットが、5セットらしい。
…そんなに!?
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とにかく、それらを持っていくと治療が始まった。
まずは点滴3つ、おそらく1つは生理食塩水的なもの。 水を飲んでもほとんど吸収されてなかったのだろう。
そして、その点滴の速度が異様に早い!
ほぼ垂れ流し状態ではないか。
「点滴ってこんな早いもんやったっけ?というか、早くして良いものなのか?」と疑問に思いながらじっとしていた。
看護師のおばちゃんは、点滴の間、別室で皆と昼食を取って談笑していた。 おそらく4人でランチをしているのだろう。1人が話して、それを聞いたみんなが 笑していた。
すべらない話方式だ。
かなり面白い話なのだろうか、ものすごく笑っている。そのおばちゃん達が「ハッハッハ!!」と笑っているのを聞いて、楽しそうに仕事してるなーと思いながら、点滴が落ちるのを眺めてじっとしていた。
点滴途中から、体が温かくなって元気になっていくのが分かる。その後2つ打ったがが、もう自分でも分かるほどすごく元気になった。枯れた身体に、水分と栄養が補給され、活力が沸いてくるのが分かる。
残るは注射2本だ。1本は点滴の間に注入された。
ん?
おばちゃんがお尻をポンポンと叩いている。
察した。
言われるがまま、片尻を出す。
痛いんかな、なんて思う暇もなく、ブスッと。
「ああああぁぁぁぁ…」 痛い痛い痛い!!
1本目が終わり、ハァ…なんて一息ついていると、2本目ブスッと。
「ああああぁぁぁぁ…」 痛い痛い痛い!!
終わると何とも言えない脱力感と左尻に痛みが残っているのを感じた。
「これでは…イスに座れない!」
痛みを例えるならば、左尻のみに物凄い筋肉痛がある状態。
ぷにっと触るだけでも「ああぁ!」となるレベル。
また、歩く度に筋肉痛的な痛みが襲うレベル。
終わりに、医師から「あと5日間通院して、治療してね」「あと食べ物はお粥と紅茶のみね」と宣告された。
5日!?2本×5日=10本!?
じゃあ今日の分も含めると、最終的にはお尻”に”穴が13個に!?
私のお尻は一体どうなってしまうのか。
つづく

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