最近、髪がキシキシです。
砂埃のせい。髪が伸びたせい。色々考えられますが、
一番は少し鉄の匂いのするシャワーだと思います。
2号です。
タジキスタンで倒れた時の記録を書いていきます。
興味があれば、是非。全5回の大作になりました。
その日の夜、宿で食事をしていると同じテーブルにイスラエル人夫婦とイギリス人のおっちゃんが座り、食事を始めた。
そのイギリス人、タジキスタンで購入したというお酒を何本か持っていて、イスラエル人夫婦と一緒に飲んでいる。
我々が食事をしていると、おっちゃんが「お酒飲みなさいよ」と半ば強引にグラスを置かれた。
何かの果実のお酒らしいが、アルコール度数は15%ほど。日本酒並みの度数のお酒を普通のグラスにジュースかと思ってしまう程注ぐ彼。 1号はグラス半分で止めてもらった。
飲んでみると、ものすごく甘い。が、やはり食道が熱くなるのを感じるくらいのお酒だった。
酒には強いほうなので、さらさらを飲んでいると、イギリスのおっちゃんが次は「コニャック」を出してきた。 このコニャック、アルコール度数は40%ほどらしい。
イギリス人のおっちゃん、イスラエル人(夫)と2号が、そのコニャックを飲み始めた。 やはりグラスにジュースの様にコニャックが注がれる。度数は40%なのだが。
イスラエル人(夫)はもう60歳を過ぎているおじちゃん。ただお酒にめちゃくちゃ強いらしく、かなり飲んでいた。 …が、奥さんに止められ、散歩に出て行った。女性が強いのは万国共通だろう。
注がれたコニャックをちびちび飲んでいた。 流石に40%とともなるとゴクゴクは飲めない。
そして、この手のお酒の味の違いはほとんど分からないので、ただただ香りのついたアルコールを飲んでいる様だった。
ふと見ると、イギリスのおっちゃんはもうベロベロだった。向こうで会話をしているが、「うぅん…」とか「あぁ…」ぐらいしか返事が出来ていない。「人に勧めておきながら、自分が一番ベロベロて…」
彼には、心底失望した。
そのコニャックを結局グラス2杯飲み、終了。残っていた最初の甘いお酒を飲むとアルコールが感じられない。 コニャックボトルの最後は、散歩から帰ってきたイスラエルのおじちゃんが、グイッと一気に飲み干した。
イギリスのおっちゃんはいつの間にか部屋に消えていた。
彼には、心底失望した。
久々にお酒を飲んだ。明日まで残るな…と思いながら、水を出来るだけ飲み、この日は就寝。
次の日の朝。
ああ、2日酔い。
のどが乾くし、頭痛いし。でも、今日の午後はイランビザを受け取りにいかなければ。
午前中を宿で過ごしていると、何だか寒気を感じるようになってきた。
(あぁ…これは、チェコで感じた寒気と同じだ)
⇒チェコで倒れた時のお話
完全に悟った。
この元気な体はもう長くはない。
時間が経つにつれて、寒気とだるさが増幅してくる。とりあえずイランビザは取りに行かねば。
怠い体を引きずって、イランビザを取りに行く。
バス停に向かうのもキツイ。ものすごくゆっくりと一歩一歩進む、さながら若い老人である。
大使館に着くと、無事にビザは取れた。しかしトルクメニスタンビザ申請のためのパスポートのカラーコピーが必要だ。
コピー屋を探すも、見つからない…
もう無理。 体力が限界に達し、宿に戻ることに。1号はスーパーで買い物をして帰るとのこと。
宿に帰り、休んだ。2日酔いだと思っていたけど、これは違う。
熱も出て、胃も痛い。完全にお腹も壊れている。食欲も無くなっている。
ああ、もう…これ、チェコと同じやつ。
この日の午後はもう寝ることにした。
ただ、そうすると夜は寝れない。寝ても数時間後には起きてしまう。典型的な熱が出た時の症状だ。
体が怠い、胃が痛い、蚊がうざい。
さらには、寝たいけどトイレが私を呼ぶのだ。
そうこうしている内に、次の日の朝を迎えた。
つづく。
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タジキスタン闘病記vol.1 〜あ、これチェコの時と同じやつ〜

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